ミレイ先生 - タロットについて -

インタビュアー(以下、イ):ウェイト版タロットについて教えてください。

ミレイ(以下、ミ):
ウェイト版は最も一般的なタロットで、カードの正位置・逆位置それぞれが別の意味を持っています。
たとえばトートタロットだとカードをすべて正位置で読みますが、ウェイト版ではその向きによって意味が全く違ってきます。

イ:正位置・逆位置とは?

ミ:
わかりやすい例として『DEATH(死神)』というカードがあります。

『DEATH』の正位置だと、そのまま「停止」や「不穏」という意味。ところが、カードの向きが上下逆さまに出ることもありますよね。それを逆位置というのですが、それだと「生まれ変わり」だとか、今は不穏でもそのうち光がさしてくる、という意味になるんですよ。逆位置で良い意味に、またその逆になることもありますね。なかには正位置でも逆位置でもほとんど意味が変わらないものもあるんですよ。

イ:では、この78枚のカードのうち、お好きな絵柄は?

ミ:
好きなデザイナーさんのカードなので、どの絵も好きなんですが、カードの意味で選ぶなら『FOOL(愚者)』が一番好き。実際は愚か者ではないところが面白くて。

イ:ジョーカーかピエロのような絵柄ですが、悪い意味のカードでは?

ミ:
このデザインだとわかりづらいかもしれませんが、『FOOL』は旅人みたいな感じ。
世間では愚か者と呼ばれているけれども実際はそうじゃないという、そこにひねりがあって面白いなと。

イ:カードは何種類お持ちですか?

ミ:
10種類以上かな。お客さんの雰囲気や自分の気分によって使い分けます。

同じカードばっかり使っていると疲れてくるというか、ほかの人のエネルギーがグッと入ってきて重くなったような感じがするな、と思ったら違うカードを。

お客さんの雰囲気が繊細で女性らしい感じだと、柔らかいイメージの図柄のものを、少し男っぽい感じの人にはこっち、と使い分けたりします。常連さんだと、こっちのカードを使ってくださいとか、リクエストを頂くこともありますよ。