カルマについて(その3)

ミズキ(以下、ミ):
子どもの魂はみんな100%親が好きです。怒られてばかりの環境で育つと、大好きな親に愛されたくて、一生懸命頑張ろうとしますよね。自由奔放に生きたいという自我を押さえつけ、親の価値観が正しいんだと言うことを聞き、自分に嘘をついて人生を送り始める。それで自分が嫌いになる。まずそこが発端。

「本当はもっと自由に生きたいはずなのに」という魂の叫びに反して、「何言ってるの」と頭が命令を下すので、どんどん押さえつけられる。そして、何十年も経ったころ、自分自身が大嫌いな人に立派に成長するんです。

インタビュアー(以下、イ):怖いですね。

ミ:
それが本当の謎解きです。

イ:それもカルマなんですよね?

ミ:
そう、カルマ。そういう親に出会う必要があった。

イ:それは何を変えようとしているのでしょう?

ミ:
初めて自分らしく生きるということ。自主性を出せないパターンに入ったとたん、自分を嫌いになったので。

イ:親の顔色を伺いながら育ってきたから。

ミ:
自分に対して嘘をついたと、まず自分を嫌いになっちゃうんです。

イ:それは、言いたいことも言えないようなタイプではなくてもありえることですか?
第三者にはわからなくても、実は抑えている?

ミ:
自分を嫌いな人は、たいてい抑えています。結果、打算的に生きるしかなかったという。

イ:良い部分を抑えてしまった。

ミ:
本当はその逆で、純粋に愛し愛されたい願望が、ふつふつとあるはず。

でも、そこに気づけていない、自分でぼかすんでね。だって世の中お金がないとダメ、どうせならリッチな生活がしたい、そういう欲望がいっぱい出てくるんで。

イ:本人も、どっちが嘘か本当か、わからなくなるのでは?

ミ:
そうですね。ただ、その人が今現在、本当に幸せそうに生きているなら、それでいいと思うんです。そうでないなら、自分に嘘ついてるよ、と言ってあげるしかない。本当は純愛がしたいくせに、できるのに自分でそう思ってないだけでしょ?って。