ミズキ先生 〜 不倫について(その1)
インタビュアー(以下、イ):占いに来られる方の悩みで、ここ最近では何が一番多いですか?
ミズキ(以下、ミ):
片思い・不倫がやっぱり多いですね。あとは仕事に関する人間関係とか。
悩みの原因に対してというより、その悩みが起きている状況によって、なぜそんな苦しみを感じてしまうのか、メンタルな方向を中心にタロットで見ています。
たとえば、不倫ってつらい思いをするイメージがありますね? たいていそう言ってご相談に来られますが、基本的に、人から強要されて無理矢理がんじがらめに縛りつけられての不倫なんてないんですよね。いくら奥さんやお子さんがいて、しかも相手が「別れる気がない」と言ったとしても、結局断ち切れないのは自分自身。それでも好き、でも自分のものにならない…と苦しくなるわけですよね。
男女問わず引き止める側は、言葉では一生懸命引き止めても、縛りつけてまでなんて絶対にない。要は土台的に自分が引っ付いていっている。自分の行動の結果に苦しんでいるだけというのが、本当の姿なんですよね。
言葉は悪いですが、どうせなら不倫そのものを恋愛として充実させる価値観というのもあるでしょう。「楽しく恋愛させてもらっているだけ」でもいいし、「結婚は意識してないから、今の間はこれでいい」といった解決方法もあるし。または「それでもこの人を愛しているから、私はそれで良いんだ」というところまでいければ、苦しみから脱却できるでしょ。そういう面で救いになるようなお手伝いは、させてもらっています。
「別れたほうがいいよ」というのは即解決だけれど、それができないから占いに来られるわけでしょ。
それなら、今どんな状態でどんな恋愛を自ら選んでいるのかをお伝えするとかね。被害者意識で苦しんでいる方が本当に多いんです。しかしそうではなく、不倫とはいえ能動的にその人に関わっていこうとしている自分がいるんですよ、というところに立ってもらうと意外と楽だったりするので。